ナレッジ活用における課題
近年、メンテナンス業務で取り扱う製品は、技術進歩や市場ニーズの変化に対応するために複雑化し、個々人の知識やスキルだけで全てをカバーすることは増々難しくなっています。適切なナレッジ活用によって、メンテナンス業務の効率化と品質の向上が促進されると分かってはいても、以下のような課題からナレッジ活用が十分に行われていない企業も少なくありません。
- ナレッジが複数のシステム、フォルダに散在して見つからない
- 個々の持つナレッジを組織のナレッジとして集約できていない
- ベテランの知識やノウハウが共有されない
- 古いナレッジが混在し、最新のナレッジが活用されない
- ナレッジが紙で蓄積されており検索性が悪く活用されない
- ナレッジのメンテナンスができずに陳腐化してしまう
ナレッジベースの構築により、ナレッジの整理、蓄積、共有、検索を効率的に行うことが可能となります。また、ナレッジが一か所に集約・管理されることで大切なナレッジが失われることを防ぎ、適切なナレッジが適切なタイミングで活用されます。
さらに、ナレッジの活用は業務フローに組み込み利用促進することで、より効果を発揮します。たとえば、修理や保守作業を行う前に必ず、過去の修理履歴やトラブルの解決策を参照するなど、ナレッジ活用を業務フローに組み込み利用を促進することで業務の質を向上させることができます。