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 設計業務における課題



設計業務は、製品や機械、それを構成する部品や工具または建築物など、ものを作り出す前の構想と計画のプロセスです。まず、市場調査を通じて顧客の要望や市場のニーズを把握し、製品の差別化を生み出し、競走優位性を確保するための重要な枠組みを決定します。そして製品を具現化するための機能、形状、素材などを決定します。近年では3D CAD、CAM、CAEなどデジタル作図やシミュレーション、計測などを行い、製品が機能するか、どのように製造するか、安全性は確保されているかなどを考慮しながら設計を行います。設計段階での決定事項が、製品の性能、品質、コスト、持続可能性などに大きく影響するため、非常に重要な業務と言えます。

このような設計業務において、よく聞く課題は、過去の製品開発プロジェクトで発生した問題やその解決策といった重要なナレッジを、当時の設計者だけが知っており、形式知として蓄積・共有されない「属人化」の課題です。
ナレッジが共有されないことにより、以下のような問題が発生しています。

同じミスの繰り返し

過去の製品開発プロジェクトで発生した問題やその解決策が記録されていないと、設計者は同じ間違いを繰り返しやすくなります。これにより、時間とコストの浪費、さらには製品の品質低下につながる可能性があります。

知識の伝承が困難

経験豊富な設計者が退職や転職をした場合に、その知識が共有されなければ後任者が同じ品質で設計業務を行うことが困難になります。ナレッジが蓄積されていれば、ノウハウと知識を組織内で継承し、業務の質を維持することができます。

設計書、仕様書作成が非効率

ナレッジを蓄積、共有できる環境がなければ、過去に発生した問題点を考慮した優れた設計や仕様を策定できず、一から手探りで作成することになります。これにより、設計プロセスに時間を要し、全体的なプロジェクトの進行に影響を与えます。

設計検証の遅延

過去の製品開発プロジェクトで使用したテストや検証の結果、問題への対処法や解決策などが参照できなれれば、新しい設計の検証を行う際に、テスト項目の抜け漏れによる手戻りや問題への対象が長引き、その結果製品の市場投入までの時間が伸びることになります。
このような問題を起こす属人化をを排除するには、過去の製品開発プロジェクトで発生した問題やその解決策をまとめたナレッジを蓄積しナレッジベースを構築することが解決への第一歩となります。この蓄積されたナレッジを活用することで、設計担当者の誰もが高品質な設計業務が可能になります。

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